劣化したタイヤを使い続けることの危険性
古くなったタイヤを使い続けると、様々な危険があります。
まず、溝が浅くなったタイヤを使い続けることによりスリップの発生率が高まることは周知のことでしょう。
地面をグリップできずにカーブを曲がり切れなかったり、ブレーキが効かずに追突してしまったりという事故は常に起きています。
雨の日などは特にその危険性が高まるので、注意が必要です。
住宅地をゆっくりと走るだけだから多少グリップが効かなくても大丈夫、という考えも危険です。
古くなったタイヤは、破裂する可能性があるからです。
ゆっくりとしたスピードで走っていても、突然タイヤが破裂したら、とっさに対応できる人はいないでしょう。
その結果、大きな事故につながることもあります。
無事に何事も無く済んだとしても、ホイールが傷んでしまい、ホイールも交換しなければいけなくなるかもしれません。
「もったいないからギリギリまで使おう」という考えは、思わぬ事故や出費につながるので控えるべきです。
タイヤの寿命はどう判断するのか
タイヤを余裕をもって交換するには、タイヤの寿命の判断の仕方を知っておかなければなりません。
代表的なのがスリップサインで、スリップサインはタイヤの溝の飛び出ている部分のことです。
溝が浅くなっていき、タイヤの表面がスリップサインまで届いてしまったら、そのタイヤはすり減りすぎているということになります。
スリップサインへの到達は赤信号で、タイヤを交換するまで、そのバイクの使用は控えたほうが良いでしょう。
タイヤの製造年周を確認して、交換時期を割り出すこともできます。
ほとんどのタイヤの側面には4ケタの数字が記載されていて、最初の2ケタは製造週、残りの2ケタは製造年の下2ケタを表しています。
例えば、2219という数字が記載されていたとすると、2019年の22週間目に製造された際やだということが分かります。
タイヤの一般的な寿命は3~5年と言われていますから、3年以上前に製造されているタイヤだったら交換を考えましょう。
タイヤを長持ちさせる工夫とは
タイヤの寿命が3~5年というのはあくまで目安で、工夫次第で寿命を引き延ばすこともできます。
まずは保管環境ですが、外に出しっぱなしより、ガレージや倉庫などの屋内でバイクを補完するとタイヤが長持ちします。
タイヤは雨や砂埃、直射日光によって劣化しますから、それらを避ける工夫をすると良いでしょう。
空気圧も大きな要素で、タイヤ内の空気圧が低すぎたり高すぎたりすると、タイヤへの負荷が高くなります。
常に空気圧をメーカーの適正地に保ち、タイヤに無駄なストレスがかからないようにしましょう。