ヘッドライトデザインが鋭角になっている

ヘッドライトデザインの最近の傾向

バイクのヘッドライトデザインの傾向が、最近変わりつつあります。
オーソドックスな感じのする丸いヘッドライトはほとんど見かけられなくなり、全体的に鋭角的なデザインになってきているのが特徴です。

特に「カワサキNinja 1000SX」のヘッドライトなどは、カマキリを連想させるデザインです。
「スズキGSX-8S」もガンダムのモビルスーツ顔を思わせるデザインで、ヘッドライトが左右ではなくて縦に並んでいるところが新鮮なです。
モビルスーツ顔のバイクといえば、「カワサキ ニンジャH2/AMX-103ハンマ・ハンマ」もモビルスーツにそっくりで、個性的なデザインに人気が集まっています。

そして、ヤマハから発売されている「YZF-R1(最新型)」なども、斬新なヘッドライトデザインの最たるものと言えるでしょう。
YZF-R1(最新型)は非常に細長いLEDヘッドライトがフロントカウルの先端・左右に付いているデザインで、一見、ヘッドライトの付いていないレーシングマシンのような印象を与えます。

もうひとつ、今までのバイクのフロントデザインを大きく変えたと評判なのが「KTM 1290スーパーデュークR」です。
オーストリアのバイクメーカー・KTMによるスポーツネイキッドバイクで、昆虫顔でありながら、モビルスーツ顔にも見えてきます。
さらに、モビルスーツ顔でありながら鋭角さはなく、流麗で豊満なラインが特徴なのが「ヤマハYZF-R1(6代目)」です。
カラーもおしゃれで、国内仕様にはピンクのフレームに白のカウルという繊細な配色が施されています。

最近のヘッドライトデザインのメリット

ヘッドライトのデザインがこのように変化してきた背景には、LEDの台頭と小型化があります。
LEDが登場する以前のヘッドライトと比較すると、デザインの自由度が格段にUPし、バイクのフロントのイメージづくりが簡単にできるようになりました。
昆虫の顔のようなデザインにすることによって、対向車線などが夜間でもバイクを認識しやすくなったというメリットもあります。
また、バックミラーに特異なヘッドライトが映ることによって、車やバイクが存在をすぐに察知してくれる点もメリットとして挙げられます。

日本市場の場合

全世界的に流行中の昆虫顔、あるいはモビルスーツ顔バイクですが、日本市場ではまだまだオーソドックスなヘッドライトデザインのものが好まれています。
例えば人気の高い「カワサキZ900RS」などは、トラディショナルな丸目一灯をキープしています。
カワサキZ900RS以外にも「ホンダ レブル1100」や「カワサキ W800」など、モデルチェンジをしていないバイクは日本ではかなり人気があります。

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