バイクのデザイナーについて

デザイナー

バイクのデザインはデザイナーによって作られます。特にイタリアやドイツなどヨーロッパでは数多くの優れたデザインのバイクを発表しています。
そこで今回は多くの人気バイクを手がけたバイクデザイナーについて紹介します。

ルイジ・コラーニ

ドイツ出身のルイジ・コラーニは、1950年代からアルファロメオ、フォルクスワーゲン、BMWなどの有名カーメーカーのデザインで活躍していました。バイクは1970年代から多くのデザインを発表しています。
1972年にドイツのミュンヒの要望を受け「スーパー・ミュンヒ」をデザイン。エアロダイナミックな車体をもつスーパー・ミュンヒでしたが、ミュンヒの財政難により市販化されることはありませんでした。
1973年には映画AKIRAのバイクに似た「フロッグ」というデザインを発表。曲線でフルカバーのデザインは後に多くのデザイナーに影響を与えています。
バイオダイナミックと呼ばれたデザインは、見た目だけではなく空気抵抗も意識したものでした。

ピエール・テルブランチ

南アフリカ出身のデザイナーで彼がデザインしたバイクで有名なのが1998年に発表された「ドゥカティMH900e」。1978年にマン島TTで優勝した「ドゥカティNCR900 TT1」をベースにしたデザインは見事といえます。
その後もドゥカティで優れたデザインのモデルを発表し、トップデザイナーとして不動の地位を獲得しました。2007年にドゥカティを離れて、ノートンやコンフェデレート、ロイヤルエンフィールドなどさまざまなメーカーのデザインを手がけます。
最新デザインは、BST社の電動バイク「HyperTEK」。電動バイクのメリットを活かしアニメに出てくるような機械的なデザインとなりました。

小池岩太郎

ヤマハ初のバイク「YA-1」を東京藝術大学の教授だった小池岩太郎にデザインを依頼しました。今までの国内メーカーのバイクは実用車一辺倒だったため、大きな注目を浴びます。
YA-1は通称赤トンボと呼ばれ、1975年の富士登山レースで優勝を果たし、ヤマハが楽器メーカーではなく、バイクメーカーとして定着されるきっかけになりました。
その後、ヤマハは一部を除き小池が率いるGKデザイン研究所でデザインされ、多くの名車を産み出しました。現在は、GKダイナミクスという会社になりヤマハ車のデザインになっています。

デザインには好みはありますが、多くの人を引き付けるには優れたデザインではなくてはなりません。また、現代ではEVバイクの登場により、新しい局面に突入しました。
今後も優れたデザインのバイクが登場することでしょう。

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