マット系カラーが増えている

マット系カラーの特徴・メリット・デメリット

マットカラーは、日本語で言うと「艶消し塗装」です。
車やバイクの世界では、メタリックで光沢のあるボディーが長年人気でしたが、ここ数年ではその光沢を敢えて消したマット加工が、特に若い世代のライダーに人気となっています。

マットカラーでは、一般的な塗装とは違い表面に凹凸が施されています。
その凹凸が光を複数の方向に反射させるため、光沢が見えなくなるのです。
黒のマットカラーが主流ですが、最近ではレッドやブルーなども人気が出て来ています。

マットカラーが人気な理由は、その存在感です。
ピカピカと光沢を主張する車が多い中で、光を吸い込むマットカラーは逆に人々の目を引きます。
あえて主張をしない感じ、落ち着いた重厚感のある感じがカッコいいと人気なのです。
高級感も演出することができ、大手企業の社長が使うような高級車ではマットカラーがどんどん市民権を得ています。

マットカラーのデメリットは、手入れが大変であることです。
前述したようにマットカラーの表面は凹凸があり、そこに汚れが付着してしまうと、通常の加工のボディーよりも取り除くのに時間がかかるのです。
その上、マット加工の車は通常の洗車機で洗車ができません。
さらに市販のワックスやコーティング剤も使用不可なので、汚れるたびに手作業で清掃しなければいけなくなります。

やがて洗車が億劫になり、汚らしいボディーになってしまうという車両も多くあります。
その手間を考慮して、ボディー全部ではなく一部がマットカラーという車やバイクも人気です。

マット系カラーが使われているモデル

バイク業界でも、マットカラーを使用したモデルが多く発売されています。
ヤマハYZF-R25は、若い世代に支持を得ている250フルカウルスポーツで、250ccとは思えないその重厚デザインが人気です。
2020年モデルではマットブラックとマットシルバーが発売されています。

三輪バイクで有名なヤマハNIKENからも、マットカラーが発売されています。
もともとラインナップに並んでいたマットシルバー、マットブルーに加え、マットダークグレーが発売され、怪しい色合いが人気となっています。

スポーツバイク的な走りが魅力のヤマハTMAXは、2020年には時代に合わせて、3色全てがマットカラー使用になっています。
その後もマットカラーを主に販売しています。

ホンダCB250Rは軽量でビギナーでも扱いやすいボディーが特徴のバイクです。
カラーバリエーションが豊富なことで有名で、マットブルーとマットシルバーが追加されています。
一部にさりげなく取り入れたマットカラーが、オシャレ重視にライダーから支持されています。

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